松田雄二
4月11日(土)、前日降った雨が嘘のように、空は晴れ渡り地面は乾いていた。今年最初の近江城山逍遥山行に参加した。
滋賀県で生まれ、65年暮らしてきたが、初めて降りたJR北陸本線 河毛駅に集合して、今回の目的地である、小谷城跡へ向けて出発した。
新緑の中を田おこしをする一面に広がる田園の中を伸びる道を歩くと30分程で、小谷城跡の登山口に到着した。
山中に入ると戦国時代ここが山城であったことがわかる、砦、堀、曲輪、土塁といった形跡が残り興味を引いた。
また、現在、NHKの大河ドラマが「豊臣兄弟」という正にタイムリーに放映されていることから、若干観光客も多いように感じられた。
登山道の途中では、ボンティアの方が、戦国時代の小谷城の状況や、浅井長政、お市の方、そして浅井3姉妹の茶々、初、江の暮らしぶり等を熱心に解説してくれ、非常に興味を引かれた。登山中、所々、眺望の良い場所があり、低山とは言え、快晴で爽快な気分を味わうことができた。
午前11時半に、浅井長政の時代の本丸があった場所で昼食をとった。本丸跡は、整備され、山中に開けた空間が広がり、破城となって400年以上が経過しても、往時の雰囲気が残っているような気がした。
昼食後は、更に山頂を目指し、途中、若干急な登りもあったが、浅井氏の初代亮政(すけまさ)が築城したと伝えられる、大獄(おおづく)城跡、小谷山山頂に午後2時ころ到着した。
山頂は所々、眺望が広がり、眼下には、山本山、琵琶湖に浮かぶ竹生島、その先には、琵琶湖を隔てて比良山系が見渡せた。
下山は、その昔、秀吉がお市の方・茶々・初・江を救出した道と伝えられるルートで、麓の集落に下山した。
そのあと今度は、小谷山の向いに位置する、虎御前山へと向かった。ここは、織田信長勢が小谷城を攻める際に陣を張った場所であるが、小谷山から見下ろされる状態となるところが興味深かった。
登山口には、杖が貸し出されてあったので、借用して登り始めたが、登りはじめが急峻で杖が非常に役立った。
その後、しばらくすると山道は、尾根道となり、途中、木立の間から、集落や小谷山が眺望することができた。
山頂付近には、戦国時代の織田方の陣跡がある。
また同所は、元々古墳であったとの看板があり、古より、この付近一帯が肥沃な土地として多くの人々の生活の場であったと思われる。
登ってきたルートを下山し、その際にも杖が非常に役立った。
JR河毛駅には、午後4時前に到着した。
今回の山行は、私自身初めての小谷城で、戦国の世の儚さが偲ばれる山行となった。
